若者を雇用するなら「三年以内既卒者等採用定着奨励金」のご検討を

東京都立川市の社会保険労務士法人育成協会です。

経営者の皆様は、日本の人手不足の現状を痛感しておられるのではないでしょうか。
採用活動において想定外にコストがかさんでしまうこともあります。
そこで、「三年以内既卒者等採用定着奨励金」という採用に関する助成金について紹介させていただきます。

「三年以内既卒者等採用定着奨励金」とは?

この助成金は、初めて学卒求人と同じ枠で、1年以上同一の事業主に雇用されたことのない、既卒3年以内の方を雇用した企業が対象です。既卒3年以内の方とは、学校を中退もしくは卒業してから3年以内の方をさします。そのため、継続的な職歴のある人材の雇用については、助成金対象外となるので要注意です。助成金を活用した採用活動を前提としている場合には、履歴書の職歴の記載をしっかりチェックすることが大切です。

また、助成金の対象となるのはハローワークもしくはハローワークの認定事業者を通じて、募集を行った場合に限られています。個人的な紹介を通じた採用では、助成金の対象外となってしまいます。

助成金の金額は、労働者の定着年数に応じて変化します。既卒者等なのか、高校中退者なのかで金額が変わる点もポイントです。

一年定着後

既卒者等……50万円
高校中退者……60万円

二年定着後

既卒者等……10万円
高校中退者……10万円

三年定着後

既卒者等……10万円
高校中退者……10万円

なお、2人目以降の採用者については、助成金の金額がぐっと少なくなる点もおさえておきましょう。

一年定着後の金額がプラス10万円!ユースエール認定企業とは?

実は、「三年以内既卒者等採用定着奨励金」では、「ユースエール認定企業」になっていれば、一年定着後の金額がプラス10万円されます。

ユースエール認定企業になるための要件の概略は下記のとおりです。

・若者対象の正社員求人を行っていること

・新卒者等の3年以内離職率が20%以下

・「人材育成方針」の策定

・「教育訓練計画」の策定

・過剰に長時間労働の正社員が1人もいないこと

・有給休暇が70%以上取得されていること

・男性の育休取得者が1人以上もしくは女性の育休取得率が70%以上

このほかにも様々な条件がありますが、要件だけ見ても、発展途上の中小企業にとっては「ハードルが高い」と思われるかもしれません。しかし今は、雇用者側からすれば人手不足ですが、労働者にしてみれば絶好の「売り手市場」です。上記のような要件を満たすことは、若者の定着促進にあたって、どのみちクリアしておくべきハードルだともいえます。

もし、ユースエール認定企業を目指すのなら、育成協会にご相談ください。手続きだけでなく、人材定着を促すことのできる社内制度づくりのお手伝いから関わらせていただきます。

育成協会では助成金活用をきっかけとした経営見直しもお手伝いします。

今回は、「三年以内既卒者等採用定着奨励金」と「ユースエール認定企業」という制度についてお伝えしました。

これらの制度の利用にあたっては、細かなチェックポイントがいくつもあります。頭ごなしに制度について勉強して、自力での制度活用を目指したとしても、些細な見落としで助成金が受けられなくなってしまうケースが多々あります。

助成金支援を強みとしている育成協会では、年間に多数の中小企業の助成金受給を実現しています。単純な手続き代行だけでなく、助成金活用をきっかけとした社内の見直しからお手伝いをいたしております。

助成金を活用した経営施策をお考えなら、悩むより前にまずは育成協会にご相談ください。育成協会は中小企業がよりよくなるための御手伝いを社労士法人の専門性を活かして行っております。

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